今日という日は何故か今でも過去に戻ってしまう日。

今日は3月3日。世間では「ひな祭り」なのですが、私にとっては、青春時代を共にした人の誕生日でもあるのです。
その人とは、社会人になって知り合い、お互いに一目惚れの様な感じで、すぐにお付き合いが始まりました。
その彼は、祝祭日勤務の仕事だったので、土日にしか会えませんでしたが、今考えると毎日会っていました。
私の職場は、彼の自宅方面にあり、彼の職場は私の自宅方面にありましたので、毎朝、私も彼も自家用車で通勤していましたので、国道では「この辺りですれ違う」場所がありました。いつもいつもすれ違う時には、お互い「今日も頑張ろう!」と「敬礼!」をして、目を合わせていました。
ほんの2.3秒の事でしたが、それが一番、私自身にとっては、気が引き締まる朝の一番最初のうれしい事でした。
そして、その彼の生まれた日が今日なのです。
なかなか、何十年も経ちますが、忘れられません。そして、その彼と過ごした日々ももちろん、忘れられません。
運命とは時には、ひどいこともあるもので、彼と私はお互いの両親にも認められ、5か月後に結婚を控えていました。
しかし、それは、寒いお正月の朝の事でした。
私は持病に喘息を持っていました。その喘息の発作が起こり、病院へ運ばれました。
後から聞いた話ですが、心停止20分位に感じたと今でも母は言います。
その日は、彼と近くの神社に初詣に行く予定でしたので、もちろん、彼も病院へ来てくれたとの事でしたが、私が目が覚めたのは、もう、春になろうとしているころでした。
誰もいない病室で目を覚ました私には、一瞬、理解が出来ませんでした。
そして、言葉もはっきりと言えず、立つことも出来ずに涙が出て来ました。
それから、3年経ち、ようやく母が当時の事を口にし始めました。
彼は、私の為に毎日のようにお見舞いに来てくれたことや、医者からは、治る見込みが分からないこと。
そして、母が彼に私を待っていたら彼の人生を無駄にするからと伝えたことを。
私は聞きながら、言葉に出来ず、涙しか出ませんでした。未だにそうです。
彼は元気にしているのだろうか。幸せな家庭を持てただろうか。
祈っています。幸せになっていることを。